クレジットカード還元率ランキング 2015

当サイトはiPhoneのキャリア別におすすめクレジットカードを紹介しておりますが、平均的に、クレジット利用総額に占める携帯電話利用料金は10％程度であることを考えると、恥ずかしながらこの切り口は間違っていたように感じています。(*)

私自身、iPhoneの割賦契約分割支払金を含むソフトバンク使用料以外にも、公共料金（電気・ガス・水道）、固定電話・プロバイダー料金、タクシー代、Amazon.co.jpでの電子書籍代、iTunesでのアプリ購入、モバイルSuicaやEdy、nanacoの電子マネーチャージ代などの支払いにクレジットカードを利用しております。

人は携帯電話の支払いのためだけにクレジットカードを使うには非ず、ということですね。

ここでは支払い用途を問わず還元率の高いクレジットカードを、ランキング形式で紹介します。

還元率の高い方から順に以下の順番で紹介していきます。

1. 【2.0％】リクルートカードプラス
2. 【1.50％以上】漢方スタイルクラブカード
3. 【1.50％】REX CARD
4. 【1.5％】P-one Wiz（※年会費無料）
5. 【1.5％】DCカード Jizile（ジザイル）
6. 【1.5％】Extreme Card
7. 【1.32％】リーダーズカード
8. 【1.3％】P-oneカード＜G＞
9. 【1.25％】REX CARD Lite（※年会費無料）
10. 【1.2％】リクルートカード（※年会費無料）

(*)株式会社ジェーシービーが2013年2月に公表した「クレジットカードに関する総合調査」では、クレジットカード保有率は87％、平均保有枚数は3.5枚、「一番多く利用しているクレジットカードの利用頻度は月平均5.3回、利用金額は4.9万円」との結果が出ました。

「クレジットカード還元率ランキング 2015」の栄えある1位に輝いたのは、株式会社リクルートホールディングスと株式会社ジェーシービーとの提携カードである「リクルートカードプラス」です。

※現在は会員募集が終了し、リクルートカードのみ募集されています。

月間カードショッピング合計利用金額100円毎に2.0ptのリクルートポイント（※）が付与され、1pt＝1円単位でリクルート内のネットサービスで利用することができます。代表的なサービスとしては、宿・ホテル予約サイトのじゃらんnet、オンラインショッピングモールのポンパレモール、クーポン共同購入サイトのポンパレ、ヘアサロン予約サイトのホットペッパービューティーなどが挙げられます。

このリクルートポイント、以前は、他のポイントに交換することはできませんでした。そのため、ベース（基本）となる還元率では、リクルートカードプラスは2位の漢方スタイルクラブカードを凌駕していましたが、還元方法の汎用性という点では、漢方スタイルクラブカードのJデポ（次回以降のカード請求額からの値引き枠というキャッシュバック性の高いもの）に、リクルートカードプラスのリクルートポイントは後れを取っていました。

しかし、2014年7月30日より、リクルートポイントとPontaポイントの相互交換が開始。相互交換単位も、100リクルートポイント＝100Pontaポイント（100ポイント単位）という等価交換ですから、リクルートカードプラスは実質的にPontaポイント還元率2.0％のクレジットカードに生まれ変わったと言えます。

リクルートポイントをPontaポイントに交換できればしめたもの。ローソン、大戸屋、ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、和民、昭和シェル石油、ゲオなどのPonta加盟店でPontaポイントを無駄なく消費できることになります。

ポンパレモールの出店数は、未だ、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピングの出店数・出品数に遠く及びませんが、Ponta加盟店でポイントを消費できればそんなことは二の次になるでしょう。

さて、リクルートカードプラスですが、プリペイド型電子マネーのnanacoのチャージとモバイルSuicaチャージでリクルートポイントが貯まります。楽天Edyについてはチャージ自体不可能です。また、ポストペイ型の電子マネーQUICPayにも対応しています。

年会費は2,000円（税抜）です。この価格帯のカードとしては破格の最高3,000万円補償の海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が自動付帯しています。

また、ショッピング保険も年間200万円を限度に付帯。

最短3営業日でカードが発送されるスピード発行も魅力です。

（※）「じゃらん×ホットペッパーポイント」は2013年5月27日より「リクルートポイント」に名称変更されました。

「クレジットカード還元率ランキング 2015」において、リクルートカードプラスに次ぐ2位に付けたのは、株式会社ジャックス発行の漢方スタイルクラブカード。

月間カードショッピング合計利用金額2,000円毎に6ptのポイント（以前は7ptでしたが改悪）が付与され、500ptで2,500円分のJデポと交換することができます。還元率は1.50％（以前は1.75％）。Jデポは次回以降のカード請求額からの値引き枠として利用できます。ポイントはANAマイルにも移行手数料無料で交換でき、この際の還元率も0.9％と、ANAカードでもないのに高いです（笑）

これらのポイント交換手続きは会員専用WEBサービス「インターコムクラブ」から簡単に行えます。

※年会費2,000円（税抜）のANA JCBカード、ANA VISAカードのANAマイル還元率は0.5％。

毎年2月から翌年1月までに2,000pt～3,499ptのポイントを獲得すると250ptのボーナスポイント、3,500pt以上獲得すると350ptのボーナスポイントをプレゼントされます。

ボーナスポイント分も含めると、還元率は1.50％より更にアップします。

また、年に数回、ベースポイント付与率が2.0％（2,000円毎に8pt）にアップするキャンペーンも行われております。既存顧客にも嬉しいカードとなります。

電子マネーについては、JCBブランド・VISAブランドともに、nanaco、モバイルSuica、SMART ICOCAのチャージでポイントが貯まります。両ブランドとも楽天Edyにはチャージは可能ですがポイントは付きません。

年会費は初年度無料ですが、2年目以降は1,500円（税込）が絶対にかかります。条件付きで次年度以降年会費免除となるREX CARD、リーダーズカード、Extreme Cardと比べて不利な点です。

配偶者に安定継続収入があれば専業主婦の方も申込可能ですので、節約志向の主婦の方にもおすすめです。もちろん、学費を節約したい学生の方にもおすすめです。

2位にランクインしたのは、株式会社ジャックスと、価格.com、食べログなどのインターネットサービス事業を展開する株式会社カカクコムとの提携カード「REX CARD」です。

月間カードショッピング合計利用金額2,000円毎に30ptのREX CARDポイントが貯まり、1,500ptで1,500円分のJデポと交換することができます。還元率は1.50％。ANAマイルにも移行できますが、移行レートは1,500pt＝300ANAマイルですので、還元率は0.3％と一気にダウンします。漢方スタイルクラブカードのANAマイル還元率が0.9％と高かったのとは大違いですね。

「価格.com安心支払いサービス」にてREX CARDを利用した場合は、ポイント付与率が2,000円毎に35ptとなり、還元率が1.75％にアップします。「価格.com安心支払いサービス」とは、カード番号や口座番号をショップに伝えることなく決済できる取引方法のことです。

REX CARDには、漢方スタイルクラブカードのような、年間の獲得ポイント数に応じたボーナスポイント制度はありません。

電子マネー対応状況は、モバイルSuicaチャージ、SMART ICOCAチャージはポイント付与対象です。nanaco、楽天Edyについてはチャージ利用分はポイント付与対象外です。

年会費は初年度無料。2年目以降は2,675円（消費税込）ですが、前年の利用金額合計が50万円以上の場合、無料となります。

ライフスタイルに合わせて、入会時に、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険をセットするか、ショッピング・プロテクションをセットするか選ぶことができます。

漢方スタイルクラブカードやリーダーズカードには、ショッピング・プロテクションは付いていないため、ネットショッピングで高価なブランド品、壊れやすいもの、盗難されやすいものを購入する機会が多い方にはREX CARDがおすすめです。

3位は、株式会社ジャックスの発行のリーダーズカード。

月間カードショッピング合計利用金額1,000毎に11ptのポイントが付与され、5,000ptで5,000円分のJデポと交換することができます。還元率は1.1％。しかし、Amazon限定デポジット（＝Amazonでのカード利用額対象のカード請求時値引き枠）には、5,000pt＝6,000円分として交換可能です。還元率は1.32％。

漢方スタイルクラブカードのようなボーナスポイント制度はありません。

電子マネーについては、モバイルSuica、SMART ICOCAチャージでポイントが貯まります。楽天Edyにはチャージは可能ですがポイントは付きません。nanacoへのチャージは不可です。

リーダーズカードの年会費は初年度は無条件で無料。2年目以降は2,500円（税抜）ですが、前年のカードショッピング利用金額が50万円以上で次年度も無料となります。

4位は、ポケットカード株式会社発行のP-one Wiz。

このランキング表の中では異色のショッピングリボ払い専用カードです。

年会費は本人会員、家族会員ともに永年無料です。

P-one Wizはショッピングリボ払い専用カードですが、初回支払い分の手数料は無料で、全額払いへの変更も可能ですので、全額払いへの手続きさえ行えば、1回払いのクレジットカードと同様に使えますので安心してください。

P-one Wizの特徴として、ショッピング利用額は請求時に自動的に1％OFFになります。100,000円のiPhone 6 Plusは請求時に自動的に99,000円になります。さらに、1,000円につき1ポイントのポケット・ポイントも獲得できます。

100ポケット・ポイント以上100ポイント単位で、1ポケット・ポイント＝Tポイント5ポイントの交換レートでTポイントに交換できます。

P-one Wizを使うと、請求時に1％割引になる上、0.5％相当のTポイントも貯まるということですね。還元率は1.5％。

電子マネーについては、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA、nanacoにチャージすることは可能ですが、1％OFFの対象にはなりません。ただし、国際ブランドとしてJCBを選択した場合、nanacoチャージはポケット・ポイントの付与対象となる上に、1％OFFの対象にもなります。

P-one Wizには、新規入会特典があり、入会後6ヶ月間は、ポイント倍率が3倍になります。1,000円につき3ポイントのポケット・ポイントが貯まるということです。入会後6ヶ月の間は、請求時に1％割引になる上に、1.5％相当のTポイントも貯まるということです。還元率は2.5％。

4位は、三菱UFJニコス株式会社発行のDCカード Jizile（ジザイル）。

このランキング表の中では唯一、異色のリボ払い専用カードです。

年会費は本人会員、家族会員ともに無料です。

リボ払い専用カードとは言っても、初回手数料無料で毎月の支払額を自由に設定できるタイプの「自由払い型」と呼ばれるもので、使い方によっては金利手数料を払わずに済みます。

その使い方とは、その月のショッピング利用金額がその月の支払額を上回らないこと。月の支払額は入会時は5,000円ですが、入会後は10,000円、20,000円、30,000円、40,000円、50,000円に自由に設定することができます。最大の50,000円に設定し、毎月の利用金額が50,000円未満であるならば、毎月、一括払いとなり、金利手数料は一切かかりません。

そして、DCカード Jizile（ジザイル）は、利用金額1,000円毎にDCハッピープレゼントのポイントが3pt貯まります。

DCハッピープレゼントのポイント100ptで、TOKYUポイント／ノジマスーパーポイント／ヨドバシカメラゴールドポイント／ドコモプレミアクラブ／auポイント／ソフトバンクポイント／Yahoo!ポイント／Tポイント／NetMile／楽天スーパーポイント／リクルートポイントのそれぞれ500ptと交換できますので、還元率はなんと1.5％。年会費無料で還元率1.5％のクレジットカードはDCカード Jizile（ジザイル）を措いて他に存在しません。

最高1,000万円の海外旅行傷害保険サービス、年間限度額100万円のショッピング保険サービス（ショッピングセイバー）も付帯。

毎月のクレジットカード利用金額が50,000円未満であるなら、DCカード Jizile（ジザイル）は最良の選択肢となるはずです。

同率4位で、ジャックス株式会社発行のExtreme Card。

月間カードショッピング合計利用金額1,000毎に10ptのポイントが付与され、2,000ptで2,500円分のJデポと交換することができます。還元率は1.25％。しかし、NECビッグローブグループのジー・プラン株式会社が運営するポイント交換サイト「Gポイント」の共通ポイント＝Gポイントと交換する場合は、2,000pt＝3,000Gポイントに交換可能で、この場合の還元率は1.5％になります。

Gポイントからは、Amazon（R）ギフト券、Tポイント、ANA SKY コイン、nanacoポイント、WAONポイント、Suicaポイント、nimocaポイント、PiTaPaポイント、ドコモプレミアクラブ、auポイント、ネットショップビックカメラ.comポイント、メトロポイント、iTunes Digital Code、etc...に等価で交換可能です(*)。つまり、これらの現金同様に使えるポイントへの還元率において、Extreme Cardは1.5％を叩きだせるということです。iTunes Digital Codeというのは、iTunes Store、App Storeで音楽、映画、ゲーム、アプリケーションなどのデジタルコンテンツの購入代金として充当できるギフトです。iTunesカードのコードのみのバージョンと理解すればよいでしょう。iPhoneやiPad miniなどのiOSデバイス保有の方は重宝すると思います。

ANA To Me CARD PASMO JCB会員であれば、メトロポイントからANAマイルへ10:9の比率で交換できますので、Extreme CardをANAマイル還元率1.35％のクレジットカードとして使用することも可能です。

(*)ポイント交換パートナーは2012年12月現在で147社。

電子マネーについては、モバイルSuica、SMART ICOCAチャージでポイントが貯まります。楽天Edyにはチャージは可能ですがポイントは付きません。nanacoへのチャージは不可です。

Extreme Cardの年会費は初年度は無条件で無料。2年目以降は3,150円（消費税込）ですが、前年のカードショッピング利用金額が30万円以上で次年度も無料となります。

5位に入ったのは、ポケットカード株式会社発行のP-oneカード＜G＞。ジャックスカードのランキング上位独占に一矢報います。

P-oneとはPoint Oneという意味で、P-oneカード＜G＞でショッピングを行うと、請求時に請求額が自動的に1％割引になります。Amazon.co.jpで15,800円のKindle Fire HDを購入したとすると、請求額が15,642円となります。

さらに、P-oneカード＜G＞では、この1％OFFされた請求金額に対して、1,000円＝1ptの割合でポケット・ポイントも付与されます。ポケットポイントは300pt以上100pt単位で1pt＝3ptの交換比率でauポイント、ドコモポイント、Yahoo!ポイント、Gポイントに交換できます。1pt＝3円の換算率で楽天銀行、ジャパンネット銀行口座へのキャッシュバックを選択することもできます。

まとめると、P-oneカード＜G＞で買物をすると、請求額が購入金額の1％割引になった上、請求額1,000円に対して3円相当のポイント還元もあるということになります。還元率は1.3％とするのが妥当でしょうが、ポイントを使わなくても1％は割引される分、只の1.3％ポイント還元カードよりお得と言えます。

電子マネーについては、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA、nanacoにチャージすることは可能ですが、1％割引の対象にはなりません。ただし、国際ブランドとしてVisa、JCBを選択した場合、nanacoチャージはポケット・ポイントの付与対象となります。

年会費は3,150円です。優遇制度はありません。

2012年はポケットカード株式会社創業30周年ということで、「30周年記念キャンペーン」が行われており、2012年12月の7日・8日・9日はポイント5倍（リボ払い・分割払いでは10倍）、2013年1月7日は1回払いを含む全ての支払方法でポイント10倍になります。2013年1月7日は、請求時1％割引と1,000円＝10pt＝30円相当がダブルで得られます。還元率は驚異の4.0％！

6位のREX CARD Liteは3位にランキングインしているREX CARDの廉価版。

年会費は、本人会員・家族会員ともに無料。

カードフェイスは左記のブラックの他に、マットブラウン色があります。

月間カードショッピング合計利用金額2,000円毎に25ptのREX CARDポイントが貯まり、2,500ポイントで2,500円分のJデポに交換することができます。還元率は1.25％。リボ払い専用カードのDCカード Jizile（ジザイル）を除けば、年会費無料カードとしては最高レベルの還元率になります。

上位版のREX CARDに比べて、ポイント換算率は下がりますが、同時にポイント交換最低単位も下がっています。ANAマイルには交換することはできません。

ポイントが貯まる電子マネーは、モバイルSuicaチャージとSMART ICOCAチャージのみです。nanaco、楽天Edyへのチャージについてはポイント付与対象外です。

REX CARDはカード入会時に、付帯保険として、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険もしくはショッピング・プロテクションを選択することができましたが、REX CARD Liteはそのような選択の自由はなく、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険が付帯するのみとなります。

REX CARDとREX CARD Liteの年会費の差額は2,500+消費税で、還元率の差は0.5％ですので、両社の損益分岐点は消費税5％の状況下では525,000円、消費税8％の状況下では540,000円となります。

6位はリクルートカード。1位のリクルートカードプラスの下位版とも言えるカードです。

年会費は永年無料で、ショッピングポイントの付与率は1.2％（税抜100円毎に1.2ポイント）。

リクルートのネットサービスを利用すると、使用クレジットカードの如何に関わらず1～3％のサービス利用ポイントも貯まりますので、合計で最大4.2％のリクルートポイントを貯めることができます。

利用可能な電子マネーは国際ブランドで異なります。JCBブランドのリクルートカードではnanacoチャージ、モバイルSuicaチャージ、QUICPayの利用でポイントを獲得できます。一方、Visaブランドのリクルートカードでは、楽天Edyチャージ、モバイルSuicaチャージ、SMART ICOCAチャージでポイントを獲得できます。

リクルートカードプラスとリクルートカードの損益分岐点は、年会費の差額を還元率の差額で割った262,500円。冒頭で紹介した「クレジットカードに関する総合調査」によれば、クレジットカード利用者の一ヶ月の平均利用金額は4.9万円（年間588,000円）ですので、多くの方にとっては無料のリクルートカードよりも有料のリクルートカードプラスの方が多くの益をもたらすはずです。